野田さんを偲んで

この春から先輩になる予定だった野田さんが山の事故で他界された。

事故の記事〈岳沢小屋支配人のS本さんのブログ記事を引用〉


あの山野井さんと一緒にペルーに遠征してピオレドールアジアを受賞していたり、
【岳沢小屋〜コブ尾根〜ジャンダルム飛騨尾根〜穂高岳山荘・北穂高小屋・涸沢小屋・涸沢ヒュッテ訪問〜前穂北尾根〜岳沢小屋】を休暇の1日でこなしたスーパークライマー。
そんなすげえ人とこの春から一緒に働けるということは、
僕の大きな楽しみのひとつだった。

「今度一緒に飲もうよ。スペインの話を聞かせてよ」
「アイスやフリーも一緒にやりたいね〜」
「南岳付近に硬くていい感じの10cくらいのクラックがあるんだよね。教えてあげるよ」
「トレーニング方法について語ろうぜ」

たくさんの約束をしていた。
これから密な付き合いになる予感をはらんだやり取りを重ねていた。
まだ数回しか顔を合わせたことがないけれど、
訃報を聞いて大きな喪失感に駆られた。

野田さんほどアグレッシブにはなれないけれど、
野田さんの情熱に負けないくらいの芯のある山の人間になるので見ててください。
どうぞ安らかに…

2013.3.28

27・28日と上高地の中仙丈沢でアイスクライミングをしてきました。
気温が高くて氷がシャバシャバに濡れていたけれど、
エリアを貸し切ってゆとりあるクライミングができた。


『一角獣』を登るChaさん



『ジョーズ』を登る僕
Chaさんにトップロープを設置してもらって遊んだ。



大正池から撮影、夕日に照らされる奥穂高岳と前穂高岳


クライミングを終えて携帯電話を確認すると友人からメールあり。
小屋番として、クライマーとしての先輩の野田さんが山の事故で身罷られたとのこと。

大阪までの帰り道中はたまっていたメールの返信に忙しく、
事故の話を聞いたショックでどこか上の空。
休憩した関SAのレストランに携帯電話を置き忘れるという失態をおかす。
はあ、何だかやりきれない。

大阪に戻って気心知れた友人と落ち合って遅めの夕食を食べる。
ふわふわと自分から離れていた心が、
友人のおかげでうまく着地できたことに救われた。

2014.3.26

明日・明後日と上高地でアイスクライミング納めをしようと誘われ、
Chaさんと昼過ぎに待ち合わせて実家へ。
Chaさんも来月から職場を変えるとのことで、現在11連休中。
お互い時間に余裕があるから空いてそうなタイミングで行こうという運びになった。

いつもは仕事終わりに待ち合わせて深夜に高速を走らせていたので、
実家周辺に到着するのが深夜になっていたのだけれど、今日は19時過ぎに到着。
これが大阪から北アルプス方面に遠征する最後の機会になるのだろうか?
ちらっとそんなことを考えたら、
これから自分はどんな生活を組み立てて行くのだろうかと悶々としてきて
考えの迷路にハマりこんだ。
大阪を離れる日や入山日が刻一刻とせまり、
生活がリセットされたことの実感が押し寄せてきている。


道中、雨が激しく降っていたので
氷瀑のコンディションがどんな具合か気にかかる。
どうだろうかな?

2014.3.25



ザイルパートナーのひとり、KGくんとクライミング&食事。
「帰る前にもう一度一緒に登ろうや!」
と、声をかけてくれて彼の仕事明けに合流。
グラビディ難波でロープを組む予定だったけれど、
週末の大会のルートセットのためリードエリアは利用不可となっていた。

「しばらく別れる前にヒモ組みたかったなぁ」
ちょっと残念だったけれど、楽しくセッションできたからよし。
偶然にも山岳会の先輩方にも会えて挨拶できたので、結果オーライ。
同期の活躍を耳にしたり先輩方の成長ぶりを見て、
自分も頑張ろうという気持ちが湧いた。


「大阪の思い出にお好み焼きでもどう?」
ジム帰りにKGくんがご馳走してくれた。

最初に行こうと思っていた店が30分待とのことで諦めて、
『ゆかり』という店に入る。

KGくんは去年ヒマラヤ遠征で撤退したことに悔いを残しているようで、
「来年の秋に再度挑戦しに行こうと思う」と語る。
意志の強い奴だなぁと言うと、
お前の身を置くところの方がヒマラヤより遠いよと切り返してくる。

冬壁は自信ないけれど、
来冬のトレーニングで富士山に行く時は付き合うよ。
また会う日まで励もう。

2014.3.23

長岡天神にあるクライミングジム、ルカラガームに遊びに行く。
予定が立て込んでいるので5日ぶりのクライミング。
久しぶりで嬉しくなって飛ばし過ぎ、夕方にはよれよれになっていた。


ルーフを登るK下さん。
ボルダーは同じくらいの力量なのでセッションしてて楽しい。
ツヨツヨS井くんに分かり易いアドバイスをもらうが、
僕は抜け口のムーブがこなせず宿題になる。
大阪を離れる前にもう一度行けたらいいな。。


ツヨツヨのS井くん。
ラベンダーの香りのするチョークで爽やかに登っていた。
強くなるためには「ひたすら登ること。あと気合いが大事」と語る。


昼前からジム入りしたので途中で昼休憩をはさむ。
サトミさんが5人分の弁当を作ってきてくれて居たのでありがたく頂く。
ミニトマトの中をくり抜いて詰め物をしているのがおいしい。


友人たちと海遊館に行ったり


奈良に小旅行に行ったり


予定が充実していたからかバテるのがはやく、
夕方からはカズさんやK下さんについていけなかったのが残念。
山でフィジカル鍛えて出直してくるので、
またこのメンバーでジムに行けたら嬉しいな。

2014.3.18

縁あって6月14日から公開される映画『春を背負って』の試写会に行ってきました。
【公式サイト】http://www.haruseotte.jp/?type=fc


たまたまBARで東宝の社員さんと知り合いになり、映画のことを教えてもらって驚く。
なんと〈山小屋を継ぐ〉ストーリーとのこと!
ディテールは違うけれど、山に戻る境遇の僕と重なる部分があり興味津々。
休暇で下山した時に見ようと思っていたところ、
社員さんの粋な計らいでマスコミ向けの試写会に参加させていただく運びとなったのだ。

監督は『劒岳 点の記』監督・撮影した木村大作

【以下、物語のあらすじを引用】
立山連峰で山小屋“菫小屋”営む厳格な父(小林薫)に育てられた長嶺亨(松山ケンイチ)。
社会人になった亨はそんな父から遠ざかるように金融の世界で、会社の歯車として毎日を過ごしていた。
そんなある日、父の訃報が突然届く。帰郷した亨の前には気丈に振る舞う母(壇ふみ)、その姿を沈痛な想いで見守る山の仲間たち、そして見慣れぬ一人の女性・高澤愛(蒼井優)の姿が。彼女は心に深い傷を負い、山中で遭難しかけたところを亨の父に助けられた過去があった。
父が遺した菫小屋と、父の想いに触れた亨は、都会での生活を捨て小屋を継ぐことを決意する。
山での生活に悪戦苦闘する亨の前に、父の友人と名乗るゴロさん(豊川悦司)が現れる。世界を放浪してきたゴロさんの自然に対する姿勢や愛の天真爛漫な笑顔に接しながら、亨は新しい自分の人生に向き合い始める。


深く感情移入し過ぎたのかぼろぼろと泣きながら鑑賞。
隣に座っていた女性記者も泣いていたけれど、
涙を拭う回数も、鼻をすする回数も僕の方が多かった。
木村監督が今回の作品で表現した小屋番の姿に深い愛情を感じる場面が多々あり、
そういう箇所にもいちいち引っかかって涙腺が緩む。

映画を観ながら自分の体験や聞いた話などを思い出したり、
登場人物に知人・友人の面影を重ねたり。
映画に集中しているはずなのに並行していろいろな考えや思いが駆け巡った。

予報通り急に降り出した雨に濡れながら走って帰宅。
家に戻って一息ついてもなかなか余韻が冷めず、
しばらくぼうっと過ごす。
山の家業に入る直前にこの映画を試写会で鑑賞できるという体験は、
想像していたよりもずっと大きな衝撃をもたらした。

「人は皆、何かを背負って生きていくしかない」
監督が映画に込めた人生哲学がじんわりとした熱をもって体の芯に残る。
背負うことを覚悟した人間は格好良くて清々しい。

公開されたらまた見に行こうと思う。
新しいステージに立った心境で自分の心にどう響くかが楽しみです。

2014.3.16

昼過ぎに十三のクライミングジムOCSへ。
アウトドアにハマって山の仕事を生業とすることを決意するに至ったのは、
約3年前、友人にこのジムに連れて来られたことがキッカケになっている。

最初の1年は前職絡みの資格習得のために奔走していたため、週に1回しか通っていなかったのだけれど、、資格取得してひと段落してからは多い時で週に4・5日は通っていた。

度を越すようなハマりっぷりの僕に
「よく仕事で疲れた後に疲れることをやれるねぇ」
と半ば呆れたように同僚は言っていた。
確かにクタクタになる毎日だったけれど、仕事で嫌なことがあってもクライミングすると気持ちが面白いくらいにリセットされる。
登ることに集中しなきゃ難しい課題は登れないので、壁に張り付いていると頭の真ん中にあった雑念や悩みが端っこに追いやられて見えなくなる。そうして、あらためて懸念していた物事に向き合うと別の角度から振り返られたりして気が楽になる。そんな効能も実感していた。
『精神的な疲れは肉体的に、肉体的な疲れは精神的に解消せよ』
という格言がをきいたことがあるのだけど、まさにその通りだと思う。


久しぶりのホームジムで久しぶりの面々とマンスリー課題のセッションをする。
みんなで登ると楽しさも増す。
1人だったら早々に「もういいや」になってたであろう課題を粘った末に落とせて満足。

足繁くジムに通っていると人見知りな性格の僕でも人の輪がどんどん広がっていく。
一緒にセッションしたり、休日に登山に出かけたり、美味いものを食べに行ったり。
振り返ると、ジムを通して出会った仲間たちと共有してきた何気ない時間が、
かけがえのない思い出として自分の中に残っていることに気付かされます。

晩にはジム仲間のT辻さんが発起人となって、
東京に転勤する【こよさん】と僕の送別会を開いてくれた。



飲み会の後に居酒屋の前でみんなで記念撮影。
岩場帰りに合流してくれた人、
鳥取でフルマラソンを走ってきたあとに駆けつけてくてた人、
日曜の晩にも関わらず24名もの仲間が集まってくれました。
「参加できずにゴメン」とわざわざ連絡をくれた方もいます。

「さよなら」ではなく「行ってらっしゃい」と送り出されて、ちょっと泣きそうになった。



「似合いそうだから」と、
餞別に戴いた『Brocco Lee』のTシャツ。
ブロッコリーとブルース・リーをかけた可愛らしいキャラが描かれている。
あはは、嬉しいねぇ〜

人の縁に恵まれていることに感謝。身に余る送別会でした。

2014.3.14

近所のバーで仲良くなった大阪府外出身の3人で大阪ツアーをした。
ツアー前日に宅飲みしながら映画を5本観て夜更かししたので、
フラフラしながら出発。大学生のノリだ。

社会人になってから仲良くなる友人は精神的に近いものがあるような気がする。
知り合ってから間もないのだけれど、一緒にいてくつろげる関係。
大阪を離れる間際に縁あって素敵な友人が出来たのは嬉しいけれど、
最初から別れを意識しなきゃならないのでとても淋しい。
またひとつ大阪への愛着が大きくなった。



ゾウの像を登る僕。(乗っても大丈夫なやつ)

最初に天王寺動物園に行った。行くのは始めて。
もうすぐ100周年を迎えるそう。

サバンナエリアでは年老いたライオンが床暖の上でぐったりしていたり、猛禽類エリアでは檻の中に入りこんで餌を盗む雀をコンドルが気だるい眼差しで眺めていたり。
動物園の動物の倦怠感を尻目にいい大人が3人はしゃぐ。



若い動物は元気いっぱいだった。
チンパンジーのクライミング能力が羨ましい。



シンプルなライフスタイル。ちょっと寝過ぎ。


晩は鶴橋の『空』でホルモンを食べる。
なんだかんだで初の鶴橋、
前から行ってみたいと思っていた店を予約して貰えていて感激!



夕食前は遊び疲れて眠気がさしていたけれど、
肉を食べたらなぜか回復。

夜の部は景気よくカラオケからスタート。
とことん享楽的な1日、楽しかった!

2014.3.12

研修を終えて帰阪。
テストも8割は取れていたので、多分認定は取れるだろう。
あとは寝て待つだけ。

今日は大阪生活でお世話になったMさんとランチに行った。
久しぶりの再会なのでお互いに話もはずむ。

『歳をとることは登山に似ている。
   登れば登るほど息切れするが視野はどんどん広くなる』
Mさんと話をしているとき、ある映画監督が言ってた一言を思い出していた。
重い荷物を背負っても足を止めずに歩き続けるひとは格好いいし、
そういう人の話は自分の血肉となる糧になるきがする。


すっかり気分も良くなった帰り道にヨドバシカメラに寄る。
買おうかどうか迷っていたカメラを購入。



OLYMPUS OM-Dシリーズのフラッグシップモデル、E-M1
防塵、防滴、耐低温!
ポイントで5年保証もつけたのでガシガシ使っていくのだ!!

気分が緩んだ分だけサイフの紐も緩んだか?
このブログで使う写真の質をより良いものにしたいから!
なんて、衝動買いしたことを都合良く正当化しておく。

2014.3.10

野外救急法、WAFA講習3日目。
琵琶湖湖畔はひと晩で雪景色。
けっこうな雪が降っていたけれど、野外でのロールプレイング実技は実施。



僕は軽度低体温症の傷病者役を演じた。
隣には重度低体温症役の受講者が倒れている。

設定では、2人組で鹿の調査に出ていたが道に迷って食料・ビバーク装備のないままビバーク。1人が低体温症で動けなくなり、介抱していた仲間(僕)も低体温症になったというもの。
軽度低体温症の症状
顔面蒼白(顔に青白い顔料を塗っている)
☆軽度〜中度の意識障害
☆止まらない震え
を演じる。

正しい復温処置と栄養補給を受けた10分後に意識が回復して、救助者に状況説明をするという指示付き。
制限時間内にどこまで対応できるか。
容赦なく雪が降るなかなので輪をかけて臨場感のある実技になった。


夕食後は抜き打ちでハイリスクな怪我の処置の実技が。。




特殊メイクだけどリアルな傷口。

すぐに医療機関に駆けつけられないアウトドアでの受傷を想定しているので、自分の判断や対応の持つ意味合いが大きくなることをロールプレイを通して実感できる。
1日10時間のレクチャーを受けた後も、みんなで自主的に勉強会を開いて切磋琢磨。
モチの高い人たちと過ごす時間は、いいもんですね。

2014.3.8

総会のあと軽い二日酔いの体にムチ打って、松本から実家を経由して大阪に戻る。
そして昨日1日かけて荷物を作り直して今朝から再出発。
琵琶湖湖畔にある成蹊大学セミナーセンターに野外救急法(WFA)の講習会を受けに来ています。





4日間泊まり込みの講習。
セミナーセンターのリゾート地のような立地にすこし観光気分が頭をもたげたが、
毎日10時間のレクチャーを受け、毎朝小テストがあり、終了試験で8割の点数を取らなきゃならないと聞いて現実に戻される。

講義を受けて、外に出てロールプレイング実技をしてを繰り返して学んでいく。
初日の今日は朝4時半起きだったので少し眠くなった時もあったが、
実用的でまとまった内容で、講師の話も面白くけっこう集中できた。
あっという間に今日の予定は終了。




入浴前に撮影。実技では特殊メイクをして役になりきる。
傷病者の設定も細かく指定されているので、救助者役になると気が抜けない。
このあばらの痣を確認できるかどうか、
この受傷を受けてどう判断し行動するか。
ロールプレイだけど緊張して、軽くパニックになる感じがリアルで面白い。

2014.3.5 山小屋総会

北アルプス山小屋総会に参加するため松本入り。
父と笠ヶ岳のS野さん、穂高平のM上さんと車に乗りあって出発。
実家付近は昨晩から雨が降っていたので、
根雪が湿気て雪崩ないかを心配して早めに出かける。
平湯にさしかかると雨が雪に変わっていた。
春特有の重いベタ雪。あまり雪の降らない松本市内も少し積雪があったよう。

今回の会場は美ヶ原にあるホテル『翔峰』



各山域の昨シーズンの報告や安全管理・環境保全について情報共有する。
トピックスを少し覚え書き

☆山の日について
8月11日が『山の日』として国民の祝日となる見込み。
法案が可決されても施行は祝日法に則り2年後からとのこと。
この祝日を通して山を取り巻く環境がより良いものになることを期待したい。

☆登山者のマナー・モラルの低下?
 ・登山道ですれ違う際に道を譲り合わない傾向がみられる。
    →道の拡幅が実際に起こっているし、事故のリスクに繋がる。
 ・林道に自転車でアクセス
    →下りの接触事故が心配。山での自転車は禁止ではなかったか?
       下界と山中では事故の重みが違うことを意識してほしい。
 ・朝食時にこっそりオニギリを作って行動食にしている方がいた
 ・「テン場を整地してほしい」←北アルプスの自然は保護の対象になっていることを説明。

☆山小屋の特殊な環境、それぞれの小屋の事情の違い
「規模の大きい小屋では少人数での予約は必要ないと言われるが、小さな小屋では1人でも予約は必須と言われる」
これは大きい小屋は業務が煩雑になるため、小さい小屋は客の増減の影響が大きいため。それぞれの小屋には環境的な特性や、取り巻く事情の違いがあることを理解していただきたい。ある小屋では食後に「なぜ食事にカレーしか提供出来ないか」を説明している。事情を伝える努力も必要。

☆初心者が背伸びしすぎての事故の増加
事故件数が増加。30代が目立つ。
バーチャルな情報や山仲間の情報を鵜呑みにして動く傾向がありそう。
個人の力量をシビアに見れる強さ、リテラシー能力を磨くことも登山スキル。

☆外国人登山客の増加に伴うトラブル

☆ニホンジカの被害について
http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2012/data/0824ab.pdf

☆山岳トイレの協力金について




総会のあとは懇親会。
年に1度しか顔を合わせないけれど、不思議な連帯感がただよう。
心地いい雰囲気に今日も食がすすんだ。体重がヤバい。

2014.3.4

実家に戻って体重を測ると1Kg増えていた。。
友人たちと連日飲み食いしたからなぁ。
気持ちを切り替えて、ちょっと摂生しなければ!


売れ残っていた談合坂SA限定のあんパン。
食事のペースが崩れてついつい食指が伸びてしまう。


今日は昼から高山に出かける。
親戚のおじさんが緩和ケア病棟に入院しており、
約1週間ぶりにお見舞いに行った。
僕が関東ツアーに行く前は軽口をたたいていたおじさんだけど、
頬がこけて喋ることもままならない状態。
しばらく前から厳しいと話は聞いていたけれど、
実際にしんどそうな姿を見ると心が痛くなる。

子熊に首輪をつけて飼育したり、
一緒に買い物に行った時にいつの間にか居なくなっていて
気がついたらデパートの寝具売り場の展示品で堂々と居眠りしていたり。
大胆不敵な行動は、関わる人に楔のような記憶を残す。
ひっきりなしに来る見舞客の思い出話の中にあたたかいものを感じた。


信州ツキノワグマ通信のHPより転載。
飼育の制度が厳しくなり現在は個人での飼育が難しい。



病院をあとにして、
市内である会議に出る父親と別れて独りクライミングジムへ。
火曜日の日中だけど人が入って賑わっていた。
出来たばかりのマンスリー課題を堪能した。

4級は1撃できるけれど、3級になるとギリギリの登りになる。
ムーブの強度が上がると一気に出来なくなるので、
しばらくボルダー中心にやろうかと思った。



6ヶ月のお子さんを抱えてつり輪にぶら下がるY店長。
力強い揺りかごの中でくつろぐ長男くんの表情がかわいい。

2014.3.2

昼前に友人と別れて茨城から神奈川へ。
僕が大阪に越したばかりの頃に知り合って、楽しくお付き合いさせて頂いているS田夫妻に会いに行く。
いま、このお二人に大阪の仮住まい(立派なマンション)を貸してもらっている。
「お礼に伺う」と大義名分を掲げながら、またもや図々しくバックパックを持ち込んで居候^^;
これまた素敵なマンションに泊めて頂いた。

夕食は家の近くにある大皿イタリアンの店へ。


家族経営の雰囲気の良いお店。
お二人が大阪からこちらに越してきたときから通っているのだそう。



お店イチ押しのガーリックトーストのグラタン。
料理が美味しくて今日も食べ過ぎた。



デザートに桜のアイスを注文。
頬張ると桜の香りがふわりと広がる。
もうすぐ春か〜
今年は桜の季節に入山するので、
満開の桜を見れないかもしれない。

お互いの近況やら思い出話に花が咲き、
楽しい時間はあっという間に過ぎる。

休暇で下山したらまた遊びに来ます!
厚かましくもそう宣言したくなる再会が続く日々。かけがえのない時間。

2014.3.1

栃木にある学生時代の友人Kくん宅に居候して、懐かしい人や場所を巡るツアーも今日で4日目。
今日はKくんと別れて、茨城のSくんのご実家にお邪魔している。
大きなバックパックを背負って転がり込んできた居候を、みんな快くもてなしてくれるので有難い。
転職の報告という大義名分で豪遊している感じがします^^;



Sくんのお母さんにご馳走を振舞っていただきました。

大学時代は仲のいい友人にも山の家業のことを殆ど話したことが無かったので、これからの仕事について説明。
イメージを上手く伝えるために、
YouTubeでハチプロダクションの『穂高岳山荘小屋開けの記録』
http://m.youtube.com/watch?v=tjyT1DDovms
や、山の動画などを見てもらう。
みんなの驚く反応をみていると、
一般的な常識の枠外にある部分に気付かされる。
「僕らの非日常が日常になるんだね」
友人の言った感想が面白く耳に残った。