2014.3.5 山小屋総会

北アルプス山小屋総会に参加するため松本入り。
父と笠ヶ岳のS野さん、穂高平のM上さんと車に乗りあって出発。
実家付近は昨晩から雨が降っていたので、
根雪が湿気て雪崩ないかを心配して早めに出かける。
平湯にさしかかると雨が雪に変わっていた。
春特有の重いベタ雪。あまり雪の降らない松本市内も少し積雪があったよう。

今回の会場は美ヶ原にあるホテル『翔峰』



各山域の昨シーズンの報告や安全管理・環境保全について情報共有する。
トピックスを少し覚え書き

☆山の日について
8月11日が『山の日』として国民の祝日となる見込み。
法案が可決されても施行は祝日法に則り2年後からとのこと。
この祝日を通して山を取り巻く環境がより良いものになることを期待したい。

☆登山者のマナー・モラルの低下?
 ・登山道ですれ違う際に道を譲り合わない傾向がみられる。
    →道の拡幅が実際に起こっているし、事故のリスクに繋がる。
 ・林道に自転車でアクセス
    →下りの接触事故が心配。山での自転車は禁止ではなかったか?
       下界と山中では事故の重みが違うことを意識してほしい。
 ・朝食時にこっそりオニギリを作って行動食にしている方がいた
 ・「テン場を整地してほしい」←北アルプスの自然は保護の対象になっていることを説明。

☆山小屋の特殊な環境、それぞれの小屋の事情の違い
「規模の大きい小屋では少人数での予約は必要ないと言われるが、小さな小屋では1人でも予約は必須と言われる」
これは大きい小屋は業務が煩雑になるため、小さい小屋は客の増減の影響が大きいため。それぞれの小屋には環境的な特性や、取り巻く事情の違いがあることを理解していただきたい。ある小屋では食後に「なぜ食事にカレーしか提供出来ないか」を説明している。事情を伝える努力も必要。

☆初心者が背伸びしすぎての事故の増加
事故件数が増加。30代が目立つ。
バーチャルな情報や山仲間の情報を鵜呑みにして動く傾向がありそう。
個人の力量をシビアに見れる強さ、リテラシー能力を磨くことも登山スキル。

☆外国人登山客の増加に伴うトラブル

☆ニホンジカの被害について
http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2012/data/0824ab.pdf

☆山岳トイレの協力金について




総会のあとは懇親会。
年に1度しか顔を合わせないけれど、不思議な連帯感がただよう。
心地いい雰囲気に今日も食がすすんだ。体重がヤバい。