2014.4.24-25

相変わらず夜間は高度障害が強く出る。
昨晩は座位で寝て、
苦しくて目が覚めては酸素を吸入するという
気も体も休まらない時間を過ごした。
目が覚めた時のSPO2の最低値は48
…さすがにコレはヤバい。

でも、こまめに酸素吸入していたおかげか、
23日の朝よりはマシな状態で離床できた。

社長とS山支配人が僕の芳しくない体調を考慮してくれ、
残雪期のルートの目印になるポール立てをしながら下山して、
体調が回復するまで標高1900mの槍沢ロッジで手伝いをする。
そういう名目で高度を落とさせてもらえる運びとなった。



ポール立てを教えてくれながらヘリ番で下山するK林さん撮影。
少し頭痛が和らいできて余裕が出始めたころ。

社長も写真を撮りながら一緒に下山。
「高山病の人はだいたい殺生ヒュッテまで下ろすと回復するんだよ」
おっしゃる通り、その辺りから楽になってきた。



昼前に槍沢ロッジに到着。

山荘スタッフにも迷惑をかけるし、
槍沢スタッフにもご厄介をかけて申し訳ない気分。

ここまでくるとかなり楽になる。
久しぶりに横になって良眠できて体力回復!
体の浮腫みも取れた。


ニノ俣の橋の橋板を取りつける工事や、
(冬の間は雪の重みで決壊しないように橋板を外してある)



屋根の雪かきなど、

体力仕事もそつなくこなせた。
体が動く!ダウンしかけていたのが遠い昔のよう。

ふた晩槍沢ロッジで世話になって問題がなければ山荘に戻るつもり。
もう大丈夫だと思うけれど、、
また同じ状態に戻りやしないか、ものすごく不安。
自分が高山病になるなんて思ってもみなかった。
すぐに笑い話になることを願うばかりです。